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ケミカルリサイクルと他のリサイクルとの違いや、カーボンニュートラルの実現につながる理由を解説

「ケミカルリサイクルと、その他リサイクル手法の違いが明確ではない」という方も多いのではないでしょうか。ケミカルリサイクルは、カーボンニュートラルの実現にもつながるリサイクル手法として注目を集めているため、概要やポイントを把握しておくことが大切です。

今回は、ケミカルリサイクルの概要と、その他のリサイクルとの違いについてご紹介します。また、カーボンニュートラルの実現につながる理由についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ケミカルリサイクルとは、主に廃プラスチックに対して化学的な処理をして、他の物質に転換したうえで再利用する方法のこと。一口にケミカルリサイクルといっても、その方法はさまざまです。

例えば、廃プラスチックを油に戻してから再利用する方法は「油化」と呼ばれ、日本では1970年代から使われているリサイクル方法です。また、廃プラスチックを化学品・化学製品などに利用可能な合成ガスへ転換する方法は、「ガス化」と言われています。その他、廃プラスチックを還元剤として高炉で再利用する「高炉原料化」などの方法もあります。

廃プラスチックは大きく以下2種類に分けられます。

  • 一般廃プラスチック:家庭から出るゴミを指し、使用後の食品用トレイやペットボトルなどが対象
  • 産業廃プラスチック:事業所から出るゴミを指し、プラスチック製品の製造・加工・流通工程で発生する包装、スクラップ類などが対象

ケミカルリサイクルの概要を理解するにあたって、廃プラスチックの種類についてもしっかりと把握しておきましょう。

廃プラスチックとは?~処理の円滑化に向けた国の対策~

ここからは、ケミカルリサイクルとその他2つのリサイクル方法との違いを見ていきましょう。

廃棄物を原材料として再利用することを「マテリアルリサイクル」と言います。例えば、使用済みのペットボトルに対して粉砕・加工処理を行った後に洋服の繊維に再利用することも、マテリアルリサイクルの一種です。

マテリアルリサイクルが資源循環につながる方法であることは間違いありませんが、衛生面や臭いなどの課題は残るため、飲料用のペットボトルへ再利用されることは基本的にありません。一方、ケミカルリサイクルでは化学的な方法でそれらの課題を解消できるため、飲料用のペットボトルへも再利用可能な点で、両者には違いがあります。

マテリアルリサイクルとは?リサイクルの流れや課題などについて解説

廃棄物を焼却炉で燃やす際に発生する「熱エネルギー」を活用して、火力発電などに利用するリサイクル方法。サーマルリサイクルのメリットは、石炭や石油の代わりに熱エネルギーを利用することで資源消費量を削減したり、ゴミの体積を減らすことで埋立処分場のスペースを確保できたりする点です。

一方、燃やすことでダイオキシンなどの有害物質や、CO2(二酸化炭素)を排出する点が課題だと言えるでしょう。サーマルリサイクルでは熱エネルギーのみを利用するため、廃プラスチックから化学品・化学製品などを新たに生み出せるケミカルリサイクルとは違いがあります。

温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を達成するためには、CO2排出量の削減が不可欠です。リサイクル割合の多くをサーマルリサイクルが占める一方、廃棄物の燃焼工程においてCO2が排出されるという課題もあります。

また、未利用の廃プラスチックの単純焼却も合わせると、最終的に年間1,600万トンものCO2が排出されています。そのため、CO2の排出削減を実現するには、ケミカル・マテリアルの両リサイクルの技術を確立し、全体に対する割合を増やしていかなければなりません。

ご紹介した3つのリサイクル手法の中で、環境に対する負荷を最も軽減できるとされているのは、マテリアルリサイクルです。ただし、廃棄物の中に異物が混入していると繰り返し利用ができないことから、徹底した分別が必要となり、リサイクル率の向上には限度があります。

一方、ケミカルリサイクルであれば、マテリアルリサイクルでは利用が難しい雑多な廃プラスチックも、資源としてリサイクルできるため注目を集めています。つまり、ケミカルリサイクルのさらなる普及が、カーボンニュートラルの実現にもつながると言えるでしょう。

「油化」や「ガス化」などの手法で廃プラスチックを再利用するケミカルリサイクルは、CO2の排出量を抑えられるうえに、異物混入を防ぐ徹底的な分別も必要ない点がメリットです。

2050年のカーボンニュートラルを実現するためには、ケミカルリサイクルの技術を発展させ、リサイクル全体における割合を増やすことが重要な課題だと言えるでしょう。

 

 
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