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シュレッダーダストの処分に関しての規制強化について

シュレッダーダストは、自動車や家電を工業用シュレッダーで粉砕した屑のことです。この記事では、シュレッダーダストの規制強化について解説します。

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シュレッダーダスト(Shredder Dust)は「破砕屑」という意味を持つ言葉です。廃棄対象の家電や自動車などの工業製品を工業用のシュレッダーで粉砕し、資源として再利用が可能な鉄などを回収した後に残る、ガラスやゴム、樹脂などの破片を指します。

自動車を工業用シュレッダーで粉砕後、非鉄金属や鉄を取り除いたものを「自動車シュレッダーダスト」と呼びます。その主な成分には、シートベルトや座席の繊維類、ガラス、プラスチック類などが含まれており、1台の自動車で20~25%程度のシュレッダーダストが発生します。また、排出量は年間100万トン近くと膨大です。

自動車シュレッダーダストは以前、安定型最終処分場に埋め立てられていました。しかし、水銀や鉛、カドミウムに代表される重金属や有機溶剤などの有害物質による、地下水汚染等が問題となります。環境汚染の可能性を回避するため、1996年より管理処分場へ埋め立て処分を行うことが義務づけられました。管理処分場では、地下水や公共水域への汚染を防止するため、有害な浸出液の処理施設や遮水工を設けています。

しかし、自動車シュレッダーダストは軽量ではあるものの、かさ張りやすいという特徴があります。そのため、処分場不足が加速し、業者による不法投棄の発生も懸念されました。過去には、香川県で「豊島事件」とも呼ばれる大規模な産業廃棄物の不法投棄が発生した歴史もあります。

1997年、不法投棄の防止など自動車シュレッダーダストの問題解決に向けて、「使用済み自動車リサイクル・イニシアティブ」が策定されました。

鉄スクラップ価格の低迷や最終処分費の高騰などの理由を背景に、2002年に「自動車リサイクル法」が制定されました。「自動車リサイクル法」により、シュレッダーダストのリサイクルは義務化されます。この法律に基づいて、被けん引車や大型特殊自動車などの対象外の自動車を除き、自動車の所有者はリサイクル料金を支払い、引き取り業者への引き渡しを行う義務があります。

リサイクル料金は自動車のメーカーや車種、エアバッグなどの装備で異なりますが、一般車両の料金は6,000円から1万8,000円程度です。原則として、リサイクル料金は新車購入時に支払うことになります。ただし、購入時にリサイクル料金を負担していなかった場合は、廃車のタイミングで料金を支払わなければなりません。

リサイクル料金は、シュレッダーダスト、フロン類の破壊、エアバッグ類のリサイクルなどの費用に使われます。リサイクル料金の内訳には、これらの処理・処分費用の他に、情報管理料金や資金管理料金なども含まれています。

また、新車購入時には預託証明書とも呼ばれるリサイクル券を受け取ります。A券からD券で構成されているリサイクル券のうち、A券およびB券は、使用済み自動車の引き渡し時や車検時に必要となるため、大切に保管しておきましょう。

シュレッダーダストは、自動車や家電を工業用シュレッダーで粉砕した屑を指します。特に自動車シュレッダーダストは、1台あたり20~25%程度の割合で排出され、排出量は年間100万トン近くに上ります。

不法投棄の防止などを目的に制定された「自動車リサイクル法」により、自動車の所有者は原則として新車購入時にリサイクル料金を支払わなければなりません。リサイクル料金には、シュレッダーダストを行う費用やフロン類を破壊する費用などが含まれており、産業廃棄物処理業者がしっかりと廃棄作業を実施してくれます。

環境保護にも関係するシュレッダーダストについて理解を深められるよう、ぜひ今回の記事を活用してください。

 

 
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